2/28 現在思案している事がある。マンネリ化してきたHPを、如何に活性化させようかという事と、「山ずくめ」 を改めようかという事である。チンタラの山行では、何の情報にもならないだろうし、時には、目障りになったりしているのではないかとの疑心暗鬼からでもある。

 速さを競ったり、新たなルートの開拓などは、考えも及ばないが、まだまだ楽しく登る事に関しては、自分を発揮出来るような気がする。また、山ノ神とケンカをしながらの珍道中に、新たな発見が加われば、まだまだ材料があるような気もする。

 一新するとはいかないが、徐々に改革をし、それが、交流の礎となれば嬉しいのであるが・・・ また負担減も目論んでいる。



2/27 もう3週になるのであろうか、土日が晴れ、月曜から崩れるパターンが続いている。少雪の上、お天気がイマイチでは、3/2~3/3に予定していた雪上キャンプの士気が上がらない。

 いっその事、遠出の名山巡りとも考えたのであるが、やはり予報が芳しくない。世は不景気風が吹いている上、お天気の悪い中、てっぺんだけを目標にしていくのも、つまらないような気がする。

 「何を削っても・・」 と山ノ神が応援?してくれそうであるが、元気でさえおれば、これから、どれだけでも行けるようなところだけに、無理する事はなかろう。「山だけでなく、小旅行兼ねてゆっくり歩きたい。」 そんな事を考える年頃になって来たのかもしれない。



2/26 過日の山ノ神コーナーで、サギに遭ったような紛らわしい記述が、今になっても、大変なご心配をお掛けしてしまっているようです。改めてお詫びを申し上げます。愚息への納得いかぬ送金が、面白くという事と相俟って、あのような表現の仕方になってしまったようです。

 下手な文章しか綴れない癖に、面白くとの思いが仇になってしまい自分自身困惑をしています。「よく読んで貰えれば、そうでもない。」 とは、自分勝手な事、少し謹慎かな・・・・・



2/25 週に一度(月二回の連休があるので、一ヶ月に6~7回) 山に出掛けるだけで、特別のトレーニングをしていないが、一日に何回か、腕立て伏せをしたり、足を上げたり、身体を捻ったりの軽い運動をしている。それは、トレーニングと言うよりは、何かを食べたい為に、そのカロリー消化だと思って、飛び上がったり寝転んだりしているだけである。

 もう週一の身体(ライフスタイル) になっているから、余計な事をしなくても良いのではないかと思うのであるが、ついつい欲が出てしまう。先頃から、テレビでやっていたスクワットなるものに挑戦したが、軽く一・二回やっただけで、膝がゴリゴリとガチャガチャと悲鳴を上げた。

 従来の左足(左膝)より、右膝の方が可笑しい。最近、コマーシャルで、盛んに流されている「ヒアルロン酸」 なるものが、足りないのかもしれない。メンテナンスが行き届いていないから、仕方がないのであるが、そっと、曲げるだけでも痛いのであるから、この先が不安である。

 使わぬ筋肉は衰えるし、使い過ぎれば、摩耗するようである。ちょっとの事で充血するし、傷付けば治りが遅い。どうすれば良いのであろう。



2/24 754mの小佐波御前山には、カンジキか、スノーシューを履かなければならないほどの雪があった。でも、このようなお天気が続くと、下部の雪は、なくなるだろうし、上部の雪も、どうなるか分からない。

 下界では、「もう春ですね。」 の言葉が飛び交う。何だか、桜の木も赤くなってきているように感じたのは、気の所為だけでもないような・・・・
 雪のない生活は楽でいいんだが、雪遊びを覚えた者にはちょと寂しい。膝を悪くしている自分には、何と言っても、食事時のベンチ・テーブルがなくてはならぬもの。この事だけをとっても、山だけには雪が欲しい。



2/23 結果的には、そう強く降らなかった雨、また、風もそんなではなかった。そして、高度を上げれば小雪となった。予報が、あんなだっただけに、士気が上がらなかった所為もあろうが、それでも、「何処でも良いから歩きたい。」 という4名が集った。仕事や所用があって、不参加になった仲間の事などを肴に、話をしながらゆっくり歩いた。

 しかも、「北ちゃん」 が、一緒だと考えられない本道からである。でも、進むに連れて、やっぱり、ちょっとだけ、ヤブ道を歩いた。それが変化となり、かえって楽しかった。

 そして、「好山病・・」 の 「今までの事」 「これからの事」 や、「ネットの事から、巷の話まで・・・」、また、「ドサクサに紛れて、ボロが出そうな事まで・・・」 でも、フォローが着いているから、イヤミもないし、突っ込みもない。

 日頃は、山以外の事を、あまり話さないだけに、何もかも新鮮である。「そんな世界もあるのか・・」 「そんな事も出来るのか?」 私には得る事ばかり・・・・
 頼りない私は、年齢的な事もあり 「好山病・・のお世話の引き継ぎ」 を口に出したが、「仲間が一緒に行けるような事だけを、しかも、いつもかもでなくてはよいのでは・・」 の助言で、逆に、これくらいの事しか出来ないのだから、もうちょっと、引き受ける事にした。

 今朝は、ちょっとのんびり出来た午前8時半の集合、約7時間経過した午後3時半過ぎの解散となったが、私には、満足のいく山行であった。



2/22 やはり夜から雨になった。明日は、あまり無理せず、近間の屋根付きの山で、仲間と親交を深める事にしたい。先週は、山ノ神と二人で極楽坂山に出掛けたから、2週間ぶりになるが、随分会っていないような気がするから可笑しい。
 酒・ビールを酌み交わすというわけにもいかないから、コーヒーの「トモ」 となる物を用意していかなくてはならないか・・・



2/21 明日も良いお天気になるようである。そして、高温、尚かつ、先週と同じで、夜からお天気が崩れる模様である。高温と言うのがくせ者で、雪が溶ける。そして、上も雨が予想される。先週は、気温が下がり、上は雪となり、視界もなく寒かった。どちらも、イヤであるが、雪山の雨は、余計にイヤである。今度こそ、「屋根のある山」 になりそうである。



2/20 山中を歩きながら、何だか左手人差し指のあたりが痛かった。特別ぶつけたり、捻った事もないのに、何でだろうと思っていたが、15日・16日のシェルター造りの際に、シャベルで硬い雪を割る時の衝撃で痛めた以外考えられなかった。指の元から半分ほどが充血し触ると痛かったが、ようやく収まり掛けている。

 今日は、段差のあるところで、ちょっと、うかつであったが、靴を履こうとして、上手く靴の中に足を入れる事が出来なく、捻って地ベタに着いてしまった。一日中、何だか右足の中指が痛かったが、それほど気にしていなかった。ところが、就寝する時、靴下を脱いたら、指が黒褐色となっており触ると痛かった。

 その様に、何でこのような事ぐらいでと自分の機能低下を嘆きたくなった。手足の先までの訓練(鍛え)が足りないからなのだろうか、それとも、致し方ない衰えと諦めなくてはいけないのだろうか・・・  実に寂しい。情けない。

 右足に力を入れると、ちょっと痛いが、歩く事には支障がないのではとの素人判断であるが、でも自分の事は自分が一番分かっているつもり・・・・(そこに落とし穴があるのかもしれないが・・・)
「バランスを取り戻す。」 をテーマに、自分をもう少し見つめ直してみたい。



2/19 昨年末、ちょっと気になり、新聞の切り抜きをしていた。日本経済新聞のコラム欄(春秋)に記述されていたものである。

     昨年末の日本経済新聞の「春秋」から・・・ 
 この週末から年末年始の休暇という方も多かろう。清浄な自然を満喫しに、山へ足を運ぶ方もおられるのではないか。三千㍍級の雪山であれ、近場の山歩きであれ、心にとめてほしいことがある。昨年の山の遭難件数が過去最高であり、遭難者の六割強を五十五歳以上が占める事実だ。

 現在の第三次登山ブームを支えるのは中高年。遭難者も多くて当然、済ませたくない。都市近郊の山で増える中高年の事故には共通の傾向があると、専門誌「岳人」元編集長らがまとめた本「山ノ遭難 生きた、還った」にある。まず体力の過信。経験者は「昔登れたから今も大丈夫」と考えがちだという。

 自分より若い専門家の忠告に耳を貸さず、雨天決行で事故を招く例も目立つそうだ。体力も注意力も昔と違う。そう頭で分かっていても無理をしてしまう。自分はまだやれると信じたい。ようやく時間もできた。若い時に味わったあの達成感をもう一度・・・・・・・。そんな心情も理解できる。

 遭難原因の第一が道迷いで滑落、転倒と続く。遭難はどんな山でも起きる。体調が少しでも悪ければ休暇を棒に振っても計画は中止し、現地でも勘を過信せず、迷ったら来た道をすぐ引き返したい。コラム子も昔、山で二度遭難しかけた。偉そうに語る立場にないが、あえて耳障りを書いた。





 何だか、自分の事のように、また、自分に問い掛けられているような気がして、切り抜きをしたものと思う。やはり、謙虚に受け止めなければいけないであろう。病気やケガをすれば、山に登れなくなるのであるから・・・・ 一つ歳を重ねる毎に、それは、尚更のように・・・・



2/18 「懐かしの一枚」 に、位山・川上岳を載せてみた。「花じい」 が、4/27の件から、再び山に戻るよう復帰を促す山行であった。「シュンちゃん」・「ターさん」・「山ノ神」 の我々5名の他に、「笠間氏とそのお仲間5名」 も、「花じい」 の事を気遣って、位山まで同行してくださったのである。

 そんな「花じい」 や 「シュンちゃん」 と出会ってから満7年である。昨年・一昨年までは、「知り合ってから、何年も経っていると思っていたのに、まだどれだけも経ってないんだね。」 などと、中味の濃さを謳歌していたかのようであったが、この写真を見て、もう7年になるなかと思ってしまった。

 お二人とは、H.14.2.11の「赤谷ノ頭」 でお会いしたのであるが、正確には、その一週間前、「花じい」 と、「大双嶺山」をご一緒している。この縁を結んでくれたのが、前年9月剱岳でお会いした 「ターさん」 であった。その「ターさん」 とは、すっかり、ご無沙汰で年賀状のやり取りだけになっている。

        7年前の同欄に・・・・・ 
H.14.6.16
 「花じい」に会えた。少し痩せたような気もしたが、新たに「ヘリ3号」の愛称をもらったらしく、元気そうで嬉しかった。山中で、苦境にたたされる夢を今でも見たり、歯の治療、そして、腰や足に違和感が残り、まだ痺れが取れず、リハビリに通っているそうである。しかし、彼の弁舌にユーモアが混じり、その雰囲気は以前と変わらないものであった。コゴミと蟻はもう要らないと、同乗した車中も賑やかで、あっと言う間に登山口に着いてしまった。「花じい」復帰記念山行は、「赤谷ノ頭」山行の同窓会的要素もあったが、位山山頂から、遥か遠くに見える川上岳を、復帰記念山行に選択する仲間や、また、それを了承する「花じい」は、タダモノではなかった。長くてしかも、幾つものアップダウンを繰り返して着いた川上岳の山頂では、一寸控え目であった「花じい」も、勧められるアルコール類には、噛まなくてもよい事もあって、快く喉を潤してくれたようで嬉しかった。この山行に際して、企画をしながら運転も引き受けてくれ、また酔っ払いに、イヤな顔一つしないで付き合ってくれた、「ターさん」や、同日いろいろと活躍してくれ、今日の雰囲気作りにも寄与してくれた「シュンさん」、そして、私が飲むために、自宅までの運転を考慮し、大好きなビールを控えてくれた「山ノ神」に感謝しつつ、長くて短かった記念山行が終った。「笠間氏とそのお仲間計5名」も、「花じい」の事を気遣って、位山まで同行してくだれ、またそれを祝して、位山山頂で大宴会を模様されたようだが、我々が戻った時は、もう富山に帰っておられたようだった。




2/17 昨日の極楽坂山は、無雪期なら1時間余、ゴンドラに乗れば、いや、極楽坂スキー場のリストに乗れば、僅かで山頂に達してしまう山である。しかし、現在金山ゲレンデは使われておらず、国体コースも雪不足では、動くことも少ないようであるから、リストの音も聞こえず静寂感が漂う。

 生憎の空模様で展望は皆無であったが、1000m超の標高であるから、視界が利けば、それなりに親しみのある山々を望む事が出来る 「静かな山」 の一座であろう。

 「あれは、山か?」 と言う人も出て来るかもしれないが、春夏秋冬に登れる楽しい山のように思える。スキーエリアに入らなければ、静かな林道歩きは、「哲学の道」 を地でいくようなもので、物思いに耽るのもよいように思う。しかし、雪が深ければ辛い。途中で止めるのも山・・・・・



2/16 お天気の悪い中、しかも雨から雪になる予報に、「何処へ行くかね・・」 と行き先を決めかねていた。そんな折、先頃から、「何処かへ連れて行け! お天気が悪くても行くから・・」 と言っていたK君との山行を思い付いたが、急な誘いに戸惑いもあったのだろうか、結局山ノ神との2人だけになった。

 「体力作りの長い林道歩き」 「ブッシュが少ない」 「上は雪」 「テーブル・ベンチが造れる雪量」 は、K君の要望を考慮、尚かつ山の良さを味わえる事を考えての 「極楽坂山」 であったが、悪天もあり致し方なかった。

 私自身、ゲレンデスキーでの極楽坂ではなく、山歩きの極楽坂山へは、二度しか登頂経験がなく、それも、夏・秋だけであった。「冬も・・」 の期待は、有峰林道料金所横からの林道歩きを伴い、初心者には楽しみなコースであろうが、休日であったハズのネコ君に、失礼で声を掛けられなかった。

 昨夜来の降雪は、林道で5~10cm、山頂付近では15~20cm、その積雪は、80~100cmであった。時折、風雪を伴ったが、山では、ミゾレではなく、予想通りの雪、しかも展望はなし。でも、歩ける事、歩けた事に満足し、この足に感謝である。

 シェルターの中での食事は、てんぷらうどん・そばに、コーヒーとバームクーヘン(山ノ神には、別の楽しみがあるが・・・) であるが、何の不満もない。そして、シェルター造りに時間を費やす事も、楽しみの一つなのかもしれない。

 無理は出来ないが、雨に日も雪の日も、何処かの山頂に立てる事に、喜びを感じている今日この頃である。



2/15 このところ続いた高温は、雪不足をもたらし、ハレルヤ山行幹事の堀シェフを、随分悩ませたようであった。しかし、結果的には、好天に恵まれた金剛堂山への選択は正解で、終始ハッピーであった。

 少なめの雪量がクラストしていて、最初の急登では戸惑いもあったが、栃谷からの本道と合流してからは、楽ちんそのもの。しかし、山頂に達し、いざ、風防を備えたシェルター造りとなると、雪量が足らず、場所を変えて、三つ目でようやくOK!となった程であった。

 山頂からの眺望は、頗る良く、北アの山々が、少し霞みかけた以外は、正しく絶景であった。今回は、ハレルヤ結成5周年のめでたい山行であったが、たまたま所用と重なるメンバーが多く、6名と寂しいところもあったが、かえって、このくらいの人数が良いのではないかと思うところであった。

 

2/14 この頃、「間違える。」 「忘れる。」 が多くなり、呆れるくらいにイヤになる。「自分の事だから・・」 と思うのであるが、間接的にとはいえ、多くの方々に迷惑を掛けているかもしれない。

 容姿が崩れていくのと同じで、「仕方がない事なのだろうか・・」 イヤだね! 山の事になると、登りは何とかなるのであるが、降りは、岩登りと同じで、バランスが悪く、恐怖心が出て来る。これは、なかなか思うようにならないのであるが、忘れないようにする事と共に、何か良い手立てというものがないのであろうか・・・

 その内、このような事を述べている事自体忘れてしまうのかもしれない。「じっと、ばかりしておれない。」 「飲んでばかりいたらダメ!」 「おっくうがらないで、何処へでも出掛ける。」 など、行動的になるのも一つのてかもしれない。

 「適当な運動」 「人との交わり」 「生活習慣病になりにくい食事」 何かの予防に、このような事を聞いた事がある。これは、何にでも利くかもしれない。



2/13 全国的に大荒れの様子。富山県では、県東部の方が風が強かったようだ。いつも南風が吹くと、県東部の方が風が強く気温も高い。これからその風に雨が伴って、明朝まで大荒れの予報である。「また、雪が溶ける。」 と、ついつい思ってしまう。外で遊ぶ者達の共通の悩みでもある。 p.m.7:30



2/12 不勉強な私が述べるのも可笑しいが、長い間文章を綴っていても、誤字脱字が多く、また、どの漢字を使えば良いのか迷う事が多い。今日は、たまたま国語の先生との接触があり、日頃疑問の思う漢字の使い方を聞いてみた。

 まずは、 「 しまい=物事を終わりにする事。物事の最後。」 「仕舞(い)」 か 「終い」 である。私達が通常使う言葉として、仕って舞うは、あまりにも丁寧。「終い」 で良いのでは・・・ であった。

 次は、日頃一番疑問に思っている文字である。「みる。」 見・観・看・視・診・覧など、たくさんあるが、「テレビを見る。」 に、「観る」 を使われているケースが多い。私は可笑しいと思っていたが、実際テレビの字幕などにも、この「観る」 がよく使われている。これは「見る。」 が 正解との事。

 「わかる。」 も可笑しい。「あなたのいう事が分かる。」 が一般的だが、解・判を使われる方もある。私は、「分かる。」 に自信がない時は、「わかる。」 にしている。

 「とける。」 も厄介だ。雪が溶ける。だが、「ゆきどけ」 となると「雪解け」を使う時が多い。もっと厄介なのが、「かわる。」 である。代・変・替・換で頭が可笑しくなる。全部 「かな」 というわけにもいくまい。文章なくして、画像だけにすれば楽かな。



2/11 まるで春のような毎日である。来週には、少し寒気が入り降雪が期待出来そうだが、本当に異常とも言える気候である。何十年何百年からみれば、微々たるもので、それほど、大げさなものではないのかもしれないが、我々の人生の中では、そのウエイトは大きい。

 その暖冬(少雪)故、考えられなかった所に届いたり、見られぬ光景に遭遇する恩恵を受ける事があるが、思わぬ落とし穴がある事も、心して置かなくてはなるまい。

 体力や装備だけでは適わぬ自然現象が最も怖い。でも、鍛錬は欠かせない。そして、過信より謙虚が良い。



2/10 大猫山からの剱岳も良いが、細蔵山からの剱岳も負けずに良い。何でか分からないが、早月尾根・小窓尾根・赤谷尾根とのバランスなのかもしれない。大猫山からまだ剱岳を仰げなかった頃は、絶対に細蔵山からの剱岳が一番だと思っていた。

 それが、大猫山から間近に剱岳を仰げるようになると、そのスケールの大きさに圧倒されてしまった。しかし、「近過ぎる。」 「横幅が、ぎゅっと狭められている。」 などと勝手に思い、もうちょっと離れた細蔵山が良いと思ったりもする。

 人の心とは浮気っぽいもの。ないものを求めたり、満たされれば、それ以上の欲が出る。そのような事もあるが、細蔵山のてっぺんに達する適期が短く、タイミングが上手く合わなければ、その雄姿を仰ぐ事が出来ない。それが、細蔵山からの魅力を増大させているのかもしれない。

 今年は、たまたま2月の細蔵山に、そして、ステキな剱岳まで仰げる幸運に恵まれた。「ラッキー」 というしかない。天候・雪質に恵まなければ、ロングコースだけに、適期とて容易ではないのであるから・・・



2/9 昨夜のヤブの情報に、一瞬たじろいだが、「兎に角、現地に行ってから判断しよう。」 となったが、それは決行という事と同じである。車デボ地点は伊折橋詰。剱岳を仰ぎながら早月川右岸行く。

 すぐ尾根に取り付く。確かにヤブだが、以前より整備されている。林道に出て、再び尾根に取り付くが、予想したヤブ程でなく、クラストした雪質とも相俟ってスムーズに推移した。

 後は、「好山病・・」 ペースである。1330mPも展望台なのであるが、今年は随分雪量が少なく、立木が邪魔して、すっきりした剱岳を撮る事が出来ないくらいであった。

 今回の計画では、天候や雪質によっては、木ノ根山や1330P止まりも考えていただけに、直下の300mの登りで、山ノ神の苦戦もあったが、何とか皆の協力を得て、山頂に立つ事が出来た。

 2月の細蔵山の山頂に立てた上に、大展望のご褒美まで貰え、大満足の一日であった。大シェルターを造り、宴を催しても、暗くならない内に車に戻り、尚かつ、家路に就く事が出来た。



2/8 修理に出したスノーシューが直って来た。「なるべく早く・・・」 とお願いしていた事もあったが、中3~4日で届いた。大きな部品をそっくり換えた事が、スピーディーになったかもしれないが、これで両方を直した事になり、購入額の半分程の費用を費やした事になった。

 新たに買わなければ、次の山行に支障が出ると思っていただけに、ホッと胸を撫で下ろせた。最も、この事態に、吾も吾もと、その手当を申し出てもらい感謝の念に堪えない。

 明日の木ノ根山・細蔵山方面には、是非とも必要なアイテムだっただけに、お天気予報と共に嬉しい誤算である。


 「ありゃりゃ・・・」 その方面に、ハレルヤの堀シェフが、来週のために下見に行って来たというメールが入った。「雪がない。まるでヤブだ!」 というものだ!
   「こりゃ!困った。」 どうしたものだ。明朝集合時に再検討だ。しかし、北ちゃんなどは、ヤブ好き!だから、尚更OKというかもしれない。よわった。



2/7 昨日も今日も、予報よりも良いお天気である。山に出掛けた人達は、随分気持ちの良い思いをした事であろう。今のところ、今度の休日(9日)まで、何とかお天気が持ちそうな感じであるから良いようなものであるが、そうでなければ、本当に気分が悪く憂鬱になる。(まことしやかに、精神衛生上良くない。)

 でも、「雪が、ドンドン減っちゃうよ!」 高い所へ行かなくちゃいけなくなる。それは、「遠~い、長~い。」 まだ陽が短いだけに、相当鞭打たなければ、そんな所に届かない。そして、元気者の足かせになる。でも温情を期待しよう。



2/6 今日は、我HP「元さんの山歩き」 いや 「元ちゃんの山歩き」 から、通算で満9年である。自己満足で、くだらない事を綴りながら、あっという間に、時は流れた感じである。

 当の自分は、その時と、何ら変わらないつもりでいるが、如何せん、鏡や写真は、ウソが嫌いのようである。「いい加減にせんか!」 などの声が聞こえそうな気がするが、もうちょっと、若いつもりでいたいのである。 (昔と違い年齢の8掛けの言葉を信じて・・・)

 幸い山仲間には、若い人達が多い。きっと、鬱陶しい思われているに違いないが、図々しく輪の中に入れてもらっている。その事に、唯々感謝である。そんな事を思うと出会いは素晴らしく、その時には、大きなエネルギーが動いたかのように思える。

 「まだ、老いぼれたくない。」 を一生のテーマにして、交友を保ち続けたいと思っていし、もちろん、大先輩方との交友は、この先の自分であるが故に、尊敬しながら、大事にしていきたいと思っている。

 一口に心遣いと言うものの、相当のエネルギーが必要である。エネルギーとは、体力だけでなく気力もあり、思いやりもある。何事にも一生懸命であれば、大概の事は通じるような気がする。

 そんな事を拠り所に、もうちょっと続けたい。そして、更に、もうちょっと・・・
 欲張りな私は、満10年を、いや、アクセス100万件、65歳までと、夢を延ばせたらと思っている。それは、山に登れる事が前提であり、元気でおられる事が条件である。 p.m.11:45



2/5 小白木峰・白木峰周遊山行の折、除雪最終地点に車をデボした際、車中ではあるが、外から見えるように、「小白木峰でキャンプです。2/2~2/3 お天気が良ければ、帰路、白木峰経由の予定。 高岡市 本間2人」 の走り書きを置いて行った。

 過去の苦い経験を生かすためのものであったが、その方法が良いかどうかは分からない。施設があり、人がおられれば声を掛けて行くが、何もない所では、住所・氏名を、はっきり分かるようにしていくべきなのかどうか、また、泊まるという事は、帰って来ないという事であるから、プライバシーや盗難とかの面で、どうなのかという事にもなる。

 大倉山キャンプの時は、桑首林道入口前の料理屋の店主が、2日間も車が置きっぱなしになっていると心配されていた事を、後から友人に聞いた事があった。また、金剛堂山では、スキー場から警察に連絡があり、親戚中で大騒ぎになった事もあった。

 地元の警察に登山届を出していけば良いのであろうが、毎週行く者として、相手側も困るのではないかと思ってしまうのであるが、また、簡単・難しいを、どのように計ればよいのかも問題であろう。

 今回は、林道を歩きながら、「もしかして、地元の人が、警察に連絡していたら困るな!」 などと思いながら足を急がせた。暗くならない内に降りなければ・・・・ p.m.8:20



2/4 小白木峰への取り付きまで、林道を30~40分程歩かなければいけないが、その間、二度ほど左のスノーシューが抜けた。(外れた。) 締め方が悪かったのかと思い、あまり気にしなかったのであるが、斜面を登るに付け、靴がのる樹脂を止めるもの(リベット)が、2カ所外れてしまっていた。(過去にも反対側が、そのような事になり、修理に出した事があった。)

 使用頻度が多いからなのであろうか、疲労脱落と思える。そして、完全に事前の点検ミスであった。果たして、山頂まで行けるのかと不安であったが事なきを得た。それなのに、ガスの中、白木峰周遊をするのであるから、やはり無謀であったか! 途中使用不能になっておれば、あの雪の中では、遭難間違いなしであったろう。一寸反省。いや大いに反省をしている。

 いつも、ドライバーやプライヤーなどをリックに忍ばせているのであるが、今回は、そのような物では直す事が出来なかったのであるから・・・ 下山後、すぐに山用具店に出向き修理を依頼した。



2/3 午前3時頃まで星空であったが、何だかパラパラと音がすると思ったら雨であった。テントの中から、手を出して見たが、結晶が確認出来ず「わ~っ、雨だ!」 と思わず言ってしまった。しばらくの時間経過と共に、雪が混じって来たが、全くの視界なし。

 明るくなるまで、テントの中で、じっとしている事にしたが、「今日は、どうしたもんだ!」 と溜息をついてしまった。山ノ神は、このまま下山したいに決まっているし、私は白木峰へ行きたいし・・・

 食事をしながら、片付けをしながら、お天気具合を見守る事になったが、時々、小雪舞うテントの外は、相変わらず視界が殆どなかった。結局、小白木峰の山頂を発ったのは、午前9時半であった。

 白木峰と下山路の分岐1402m地点で、「1時間進んで、ダメだったら引き返そう。」 を条件に山ノ神を説得して、遅い時間であったが、白木峰へ足を向けた。

 分岐から1時間で1427mの標高点に達したので、「後、1時間余で白木山頂に届くから・・」 と無理矢理山ノ神を納得させてしまった。

 しかし、視界が10~30m程だったものが、その後は、殆ど前が分からず、凹凸どころか、切れているのかいないのかも分からないような尾根を進んで行く事になった。

 目が見えない人のように、ストックで、先や横を確認しなければならず、正に牛歩であった。只、GPSで方向だけは分かるので、その点は良しであった。

 切れ落ちているのではないかと思えば、反対に斜面が上がっていたり、平面かと思えば、ストックが掛からず、切れ落ちているのであるから、疲れは倍増であった。

 だから、山頂手前の祠に辿り着いた時は、ホッとした。でも、平面を歩くのも、何処が何処なのか、さっぱり分からず、白木峰の標識が、3m程先に近付いて、ようやく分かったくらいであった。

 かねてから、「2月の白木峰」 に、何となく拘っていただけに、今度いつ来られるか分からないからと、三脚を立てて記念写真を撮った。その間滞在は、5~10分ほどだったかもしれない。

 白木峰山頂から白木小屋までは、何処を歩いても良いはずなのであるが、クラストしているだけに、先が分からない斜面を、スノーシューに重荷を担いでおれば、尚更のように山ノ神は嫌った。

 仕舞いには、GPSが全く反対方向を示すようになり、疑心暗鬼ながら進むと、突然、白木小屋が現れた。休息をして温かい物を食したいと思っていたし、山ノ神にしてみれば、残してきた一本のビールを飲めると思って来たのであるが、屋根から落ちた雪で、入口が完全に閉ざされてしまっていた。それを取り除くとしたら、1時間は掛かるような気がしたので、すぐさま林道に降りた。(午後0時40分過ぎ)

 林道へ降りたつもりであったが、「林道がない。」 ホワイトアウト状態の上、林道が斜面化していて、何処が林道か分からない。先を歩く私に、山ノ神が違うのではないかと何度も言った。幸い林道は、山ノ神の一番嫌がっていたクラスト状態でなかったので、胸を撫で下ろしたが、ズルズルと谷側に滑るので、慎重に歩かなければならなかった。林道が曲がっているのでさえ、分からないのであるから・・・

 ショートカットを提案したが、山ノ神は首を立てに振らなかった。したらしていたで、降りた所が、林道かどうか、分からない状態だったから、正解だったのかもしれない。その林道でさえ、私は右にと言っても、山ノ神は左ではないかと言うほどに、全く分からない状態が続いた。疲れた。

 無雪期に1300mの駐車場から登山道を歩いて、一番始めの林道交差地点ある。その交差地点に辿り着いた時は、さすがにホッとした。(午後1時35分~45分)

 しかし、駐車場上のコルまでの斜面を降るのに、山ノ神の足が進まない。5分もあればと思っていたのに20分も要してしまった。また、この先のブナ林は、何の迷いもないだろうと進んだが、やっぱり少々ルートから外れたりした。「何回、間違うのか・・・」 と切れ気味の山ノ神に叱られる始末。

 一端林道(1170m位)に出て、もう一つ下の林道(892m位)までの間で、今度は大きくルートを外してしまった。その先からは、遠くても林道を歩く約束をしていただけに、間違うハズがないと高を括っていた。

 林道と林道の中間点辺りで、蛇行するようにルートを外していた。(GPSの軌跡より) 気が付いて、トラバース気味に登り返し、そのルートに近付こうとしたが、急斜面故に、山ノ神が動けなくなった。ならばと、降り気味に、その方向(左に)に行こうとしたら、私がスリップしてしまった。その滑落の様を見ていた山ノ神は、完全に固まってしまった。

 私が落ち着いた所で、山ノ神をその位置まで降ろし座標を見た。「もう林道を飛び越えている。この斜面を登り返す事は出来ない。困った。」 と思った。 時既に午後3時半であった。

 しかし、GPSのデーターは、その林道までしか入力されていないのに、その先に行っているわけがない。GPSが故障か・・・・登り返せない。降ればきっと沢になり滝になる。日が暮れる。でも、一応野宿する事が出来る。食料もある程度ある。でも、富山HCのようになるのかな・・新聞に出るのかな・・・などと頭を過ぎった。

 その時、切れていたハズの山ノ神が「落ち着け!」 と一喝した。その一言は、日頃の一言と違い私を落ち着かせてくれたのである。暗くなってからGPSの電池切れでは困ると思い、新しい電池と交換し、もう一度GPSをみた。落ちて来る雨を拭いながら・・・
座標の読み違いであった。

 山ノ神に、「あと、40m位我慢して、トラバース出来るか?」 と問うと、「行く。」 という。最も、行くしかないのであるから・・・・・・

 何とか本ルートに戻り、これで助かったと思った。ルートに戻っても、山ノ神からは、「あんたの行く所は、信用出来ない。」 とまで言われてしまった。
 その後、長い林道を、しかも、腐った雪上を歩くのは辛かった。行けども行けども着かなかった。

 

2/2 大長谷へ入ったら、結構な積雪があったが、凍結によるスリップを警戒して、スピード調整をして運転していたものの、大長谷温泉を過ぎた除雪最終地点までは、1時間半も掛からなかった。

 お天気は良好! 山ノ神には、不安と期待が入り交じった出発になったが、15キロの荷を担いだ割には、スムーズな歩きであった。25キロの荷を担いで、その後を追う私の方が、余計に沈むので結構厄介であった。

 取り付きからすぐのクラストした急登箇所では、山ノ神が登り切れず、荷を代行しなければいけない場面もあったが、全般的には、ブカブカ沈む事もなく、スムーズに歩行出来たように思えた。

 「ゆっくり焦らず、写真を撮りながら行く。」 をテーマにしていただけに、青い空の下で、樹氷の間を縫うように歩くのは、気持ちの良いものであった。

 「3週間前に、強者達で出掛けたタイムに、差ほど劣らぬもの。」 などと、山ノ神を持ち上げたのも奏功したかもしれないが、好天と雪質に恵まれた事に尽きるようであった。

 正午を過ぎた頃から、金剛堂山や白木峰・仁王山を、真向かいに眺めながら、遠くに北アの山々を遠望する稜線漫歩が出来る幸せを噛みしめながら、シャッターを切り続けた。

 車デボ地点から、5時間余で、小白木峰の山頂に立つ事が出来たが、それからが、また一仕事がある。2時間以上掛かって、テン場と食事処を造り上げ、防寒具を着込んで、やっと食事に有り付けた。そして、夕陽を眺めながら、またまた4時間程掛けて、2Lの清酒を飲み干したのである。

 やっぱり夜は寒く温度計がないから分からないが、下界の気温よりは、10℃くらいは低い事は間違いなかったであろう。月も星も我々を歓迎してくれたような気がした。



2/1 結局、平場での降雪はなかった。それどころか、日中は陽も差した。明日は晴れ、そして、雪不足になりそう。そして、明後日は雨である。

 いろいろ悩んだが、明日の晴れを優先し、今年初めての雪中キャンプであるから、「まずは荷を担げるか・・」 を重視し、そしてまた、「耐寒訓練」 を兼ねる事にした。

 行き先も、一番手軽で、心配も失敗も少ない大辻山にする事が無難! となったが、早く着き過ぎたら、飲んでばかりいなければならなくなるのが、ちょっと怖い。 p.m.8:00


 ところが、「マキちゃん達が、小白木峰へ行って来たらしいよ! (師匠のHP”如月の詩”を見て・・)」 の一言で、行き先が変わってしまった。「雪の小白木峰も候補にあげてもいいかな!」 と思っていたと山ノ神が言ったからである。「2日目は、行ってから決めればいい。」 という事にして・・・・・ p.m.11:00