元   さ   ん   の   山  紀  行
大 倉 山 (1,443㍍)
<富山県上市町・魚津市> 平成17年03月20日





大倉山頂上でのポーズ 大倉山頂上から剱岳を望む




 土倉山から大倉山までは、幾つかのアップダウンがあるものの、標高差にして60mくらいで1時間もあれば充分に行ける距離である。
 2時間以上を宴会に時間を費やしてからの出発であった事や、体調不良者がいた事、もう一つは、地形図を途中風に飛ばされてしまった事など、不安要因がいっぱいあった。それでも、「行こう!」となったのは、先行者が夏道と違ったルートを行くと言っていたものの、山の精通者のようであった事と、トレースがはっきり残っていると思っていたからである。


土倉山から大倉山へ 急斜面では、おっかなビックリ 雪庇を気にしながら

 やや東側に小さな雪庇があるものの、剱岳を眺めながらの稜線漫歩である。一度80~90mくらい下る事になるが、その他にアップダウンがなく、遠くに見えた大倉山がぐんぐん近付く感じである。
 土倉山登高時は青空が広がっていたのに、昼食の頃から、日が陰り白黒の世界になってしまった感じであったが、展望がよく、剱岳や毛勝の山々の形が少しづつ変わって行く様を楽しみながら、止まってはシャッターを切っていた。 


アップダウンを乗越えて 大倉山頂上近く

 大倉山頂上に着いたのが午後2時20分であり、剱岳をバックに記念写真を撮るだけで下山する事になった。地形図を失った我々は、何の躊躇もなく先行パーティーのものであろうトレースに従った。  それは、夏道の西に向かう尾根ではなく、南の1058mの標高点に向かうものであった。ぐーっと下った後、南西方向へ緩やかに、緩んだ雪中を進んだが、953mの標高点付近から、木々につかまりながら、トラバース気味になった。
 午後4時過ぎ、738m付近で、先行者に追いついた。やはりルートを模索しているようであった。やがて林道が確認出来た斜面を枝や金網につかまりながら、30~40mほど降りてホッとする。先行者3~4人は、林道を西に桑首谷方面に向かって行ったが、我々はまたまた躊躇した。我々の目指す伊折橋と反対だったからである。20分程思案したが、林道から真下に見える伊折橋の標高にして200m斜面を一気に下る事に決断したのが午後5時であった。地形を見ながらの決断であったが、間違えれば大変な結果になったかもしれないが、結果オーライ(15分で降りる事が出来た。)となって、全員胸を撫で下ろした。


伸子女史のシリセード ガケから林道に降りなければ・・

 降りた斜面を振り返った各自の顔は、「エーッ」と声が出るほどで、よくもあんな恐ろしい所を下って来たものだと思ったに違いない。
 下山時に、チラチラ小雪が舞って来たが、国道8号線に出た頃は、どしゃ降りの雨となった。 




 ☆☆☆コースタイム★★★

高岡4:40=上市5:25=伊折橋詰(5:50~6:15)=尾根取付き(7:05~10)=568m7:35=632m(7:50~8:10)=1100m(9:40~50)=1375m稜線10:45=土倉山頂上(10:50~13:05)=大倉山頂上(14:20~25)=1043m(15:15~20)=956m(15:50~16:05)=629mのガケ16:25=594mの林道(16:40~17:00)=伊折橋詰(17:15~30)=高岡19:00

   ■■■同行者■■■
          小竹夫妻・細川女史・美絵子女史・堀シェフ・「山ノ神」