元     さ     ん     の     山     紀     行
大猫山(2,070m)鬼場倉ノ頭(1,969m)
<富山県魚津市・上市町>   平成21年06月01日





大猫山より、鬼場倉ノ頭の先の偵察に・・・・




大猫平の様子が少しずつ変わって行く。 鬼場倉ノ頭の先の稜線。


大明神山 鬼場倉ノ頭の先の稜線のズームアップ!


釜谷山・大明神山 稜線だけに雪が連なっている。


雪に沿って歩かなければ・・・・ 気になる形の石がある。


時たま、雪が裂けている 鬼場倉ノ頭の先にある特徴的な岩。


三角点の残骸なのか分からないが石柱が横たわっていた。 猫又谷側を望み込む。


大明神山が間近に・・・・ これから帰る道・・・・


剱岳・立山方面・・・・ 雪が大分少なくなって来ている。


釜谷山や大明神山が間近に・・ p.m.2:30~3:00 鬼場倉ノ頭の少し先で・・


ズームアップすれば、立山川・室堂乗越方面が・・


鬼場倉ノ頭から大猫山・猫又山の稜線を望む。


鬼場倉ノ頭から大猫山へ・・ 鬼場倉ノ頭の先を振り返る。 大猫山(鬼場倉ノ頭)の三角点付近を通過


p.m.3:35 大猫山を通過。 大猫平を見下ろす。 p.m.4:10  大猫平


何度も剱岳の稜線を眺めながら・・ p.m.6:40 ブナクラ取水口着。




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6/1 午前5時前に起きたが、モタモタしていたら、自宅を出たのが6時になってしまった。出掛けに何かやると、必ずと言っていいくらいに失敗をする。今朝も、せっかく印刷した地図を忘れてしまった。

 県西部は午前中に、県東部は午後から晴れるという予報であったが、車を走らせる路面は濡れていた。ブナクラの駐車場に着いた頃も、どんよりしたお天気であったが、次第にガスが切れて行く様に胸を撫で下ろして登りに着いた。

 このところ、体調が思わしくなく、ゆっくり歩く事にした。露で着衣を濡らす事を嫌って雨具のズボンを履いたが、最近整備されたと思われる登山道では、その懸念が払拭され、滴る汗が目にまで染みこみ早々に脱いでしまった。

 ゆっくり歩く口実のように、ススダケやコシアブラがないかと、左右上下に目をやり、汗を拭きながらでも、「やっぱりダヤイ!」 1500mピークに辿り着くのに2時間をかなりオーバーした形になった。しかし、今日は同行者もいないし、同じ山中には誰もいないので、自分の山に自分のペースで行く事を心掛けた。

 大猫平からは、一面雪、時刻はもう少しで正午である。「もういいや!」 の心と、何が何でもピークを踏まなくては・・・」 の心が格闘する。お腹も空いたが、アイゼンを付けてやはり山頂に足が向いた。しかし、喘ぎあえぎという言葉がピッタリの歩きで、大猫山頂に辿り着いたのは、今までには、考えられないような5時間半を費やしたのであった。

 剱岳上部はガスに覆われ、猫又・釜谷山辺りは、ガスが掛かったり切れたりで、大展望であるとはとても言えない状態であった。しかし、大明神山だけが妙に浮かび上がり、平野側が霞んでいたもののそれなりの見透しが利いていた。それよりも、何はともあれ飯であった。お腹が空いてしょうがなかった。0%ビールとカップ麺を食べて一息つけた。

 寝転んでいたい気持ちであったが、鬼場倉ノ頭に未練があった。時刻は午後1時50分であった。元気な頃は、往復1時間もあれば行って来られた記憶があるが、今日は2時間を見なければなるまい。でも、雪さえ着いておれば、何ら問題はない。ささっと降ればすぐである。

 もう一つの目的があった。過日、福井の宮ちゃんが、「鬼場倉ノ頭から猫又谷に降りられないか?」 また、「猫又谷から鬼場倉ノ頭に登られないか?」 と尋ねられた事があったから、もうちょっと先の偵察をしてみたかったのである。

 何年も前に、猫又谷から大猫山頂に直接駆け上がった事があったが、現在の私にはそのような元気はない。でも、心はそれなりに動くのである。もう一つは、「刈安山・土倉山へは、どのような感じなのであろうか?」 と見ておきたかったのであるが、眺める限りでは、「鬼の場」 というようには感じられなかった。

 東芦見尾根を西に進むに連れ、大明神山・毛勝山(南峰)・釜谷山・猫又山が屏風のようにそそり立つ。猫又谷も見応えあり、釜谷も浮かび上がる。目を右に移せば、大猫平が違った感じにとれる。お天気さえ良ければ、まだ人の入らないステキな領域である。

 再び大猫山を目指して登り返し、ヨタヨタと歩きながら、登山口に辿り着いたのが午後6時40分であった。どんなに吹っ飛ばしても、午後8時には帰宅出来ない。
 「ちょっと行って来る。」 と言って出掛けたのであるが、「遅いのでは・・・」 「心配させないで・・・」 と小言いやお叱りを受けたのは言うまでもない。






 ■■■ コースタイム ■■■
高岡5:55=ブナクラ取水口(7:20~40)=大猫平(11:50~12:05)=大猫山(13:10~50)=鬼場倉ノ頭の先(14:30~15:00)=大猫山15:35=大猫平(16:10~20)=ブナクラ取水口(18:40~50)=高岡20:15

 ■■■ 単独行 ■■■