元   さ   ん   の   山  紀  行
大 地 山 (1,167㍍)
<富山県 朝日町 > 令和02年02月09日





52回目の大地山は、深雪に負けて撤退となった。





朝日小川第2発電所からのスタート。 思案したが、この先車を入れずに正解だった。


もちろん林道歩きもスノーシュー。 夢創塾からの取付き。


赤松から小川と黒部平野を見下ろす。 対岸の負釣山方面を眺める。


だんだんと雪が深くなってくる。 時折、陽が見えるかに思えたが・・


小枝を払い除けながら・・・ 638mで一服。疲れた!


行く手をヤブと深雪で阻まれる。


手掛かりがなく、足元も覚束ない。 青空が見えたりしたが・・


トレースを振り返ったりしたが・・・ この地点で断念! 午前11時25分。


諦めて戻る事にした。


食事をしながら1時間ほどゆっくりした。 無念の心境!


足元が、しっかりしておれば・・・




単独行だっただけに、撤退を決め込んだ後は、
深雪の状況を掴むため三脚を立てて奮闘す。








  元さんの戯言・呟きから

2/9 新川広域農道に入ると除雪車が動いていた。小川温泉への県道もそうであった。朝日小川第2発電所へは、除雪の後の壁が出来ていたが、4WDだけに難なく突破。夢創塾へは行けるような気もしたが、何かあったら困るので自重する。高岡から、ずっと雪が降っていたが、小降りだから雨具を着ず林道を歩き始める。車を止めて来たのが正解であった。

 夢創塾からの急登が続くが、今回の降雪の恩恵で、びっしり雪が着いており、スノーシューの威力をまざまざと感じた。林道を含めて赤松の500m地点まで1時間半だったから、まずまずのペースであった。しかし、次の目標の638m地点までがしんどかった。いっぺんに降ったからか、フワフワの雪で、それが笹薮と相まっているのだから、足場が定まらずまるで蟻地獄。赤松から638mまで1時間半掛かった事になる。

 もう午前10時半であった。山頂どころか1000m地点もダメだ!ダムからの合流点も危ない。ならば鍋倉山までと目標を落とした。638mから下るのは良いとしても、その先が笹薮に雪が着いている感じで先行きが不安になってきた。幸い時折青空が覗き明るいので、それを糧に奮闘するのであるが、「地に足がつかない。」 と言うのであろうか、膝上どころか腰まで雪に浸かってしまう。

 目標をブナ林までと尚も落として30~40分頑張ってみたが、限界を感じ戻る事にした。638mに戻る手前でテーブルを造り食事をし、例の如くコーヒーとした。特別の景色もないが、雪の中での一人ぼっち、少々歳を感じたけれど、そして、あまりにもの敗北・撤退・惨敗 (どの文言が合うのだろう) に、かえってスッキリしたような気もした。

 その代わり、帰りは「俺も大したもんだ!」 と思うほど高速で降りた。雪のお陰であったけれど、この雪も今週の予報からして、すぐに溶けるような気がした。実際、急斜面を降りる時、土が見え出したのだから・・・。52回目の大地は、山頂に届かず終わったが、過去にも一度鍋倉山付近で終わった事があった。それは、深雪の他に時間の制約があった時だったように記憶している。もう来週の大地キャンプは無いだろう。その後の降雪を期待するか、少雪であっても雪が固まった頃に出直すか先の事は分からない。

 


 ■■■ コースタイム ■■■
  朝日小川第2発電所(7:10~25)=夢創塾7:50=赤松(9:00~05)=638m(10:30~45)=その先の撤退地点11:25=638m下(11:35~12:35)=雪と戯れる(カメラ)=赤松13:20=夢創塾13:40=第2発電所14:05

 ■■■ 単独行 ■■■