元  さ  ん  の  山  歩  き
大 辻 山 (1,361㍍)
<富山県  立山町、上市町> 平成17年03月08日




大辻山頂上で、立山・称名をバックに




 休日は何処かに行かなければ収まらない。また遅い出発となった。そのくせ、ちょっとでも高く、出来ればピークに立ちたいのである。
 「国少の家」を出発したのが午前11時を少し回っていた。ともあれ長尾峠を目指した。幸い林道は圧雪状態であったため、1時間半余で長尾峠に着く事が出来た。標識も何も見えない⑨の登山口を出発したのが午後1時頃で、行ける所までの気持ちであった。
 登り始めて、10分程したら、トレースがなくなっていた。前日に登った人が、途中で諦めたのか、それとも、風でトレースをかき消したかは分からないが、我々は、構わず先を目指した。奥長尾山の標識も雪に埋もれていたが、少し掘ってみて、1025mの数字を確認した。
 ⑥付近で、まだ午後2時半くらいだったので、もしかしたら、山頂に届くのではないかと思い出した。
 ⑧付近で「山ノ神」に確認した。
 「げんさん」「予定よりちょっと遅くなるが、この先に行くかね?」
 「山ノ神」 「ここまで来たら行かなくっちゃ!」
 最近の「山ノ神」の言動が、随分変わってきたような気がしてならない。

 ⑧から、ずーっと引っ張って⑩近くまで、トラバースするが、雪魂が大きなバームクヘンのように幾つも崩れてきていた。まともに食らうとひとたまりもない。稜線に出た途端に「山ノ神」の足が上がらなくなり、ずーっと遅れてしまった。
 山頂に駆け上がると、当初予想もしていなかった展望が待っていた。
いつものように大日岳があり、剱岳がその後に隠れるように聳えている。称名渓谷の後方に弥陀ヶ原・雄山を主峰とする立山連峰があり、鍬崎山も大きい。
 写真を撮り、簡単な食事をすると、すぐに1時間くらいが過ぎてしまう。いい加減に帰ろうよ!と腰を上げたのが、午後4時半を軽く回っていた。


先日の新雪を踏んで もうすぐ山頂 山頂から連なる稜線をバックに

 早く早くと言いながら、立ち止まっては、最近使い始めた「山ノ神」のデジカメ撮影。「いいアングルもないよ。」と言いながら自分もカメラを出してしまう。 
 長尾峠発が午後5時50分で、最早林道歩きが暗くなるのを覚悟する。城前峠に来ると夜景を撮るという。今度は反対に、立山山麓のナイター照明を撮り続けていた。上手く撮れる筈もないのに・・・・。「国少の家」には真っ暗になって着いた。


夕日を受けながら下山① 夕日を受けながら下山② 夕暮れ、鍬崎山とナイター照明

 

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昨日の大地山行が、余程疲れたのか「山ノ神」は起きて来なかった。私は、HPのやり残しがあったので、午前6時過ぎに起きたが、まだ行き先が決まっていない。決まらないまま、幾つかの候補を頭に入れながら、立山・上市方面へ車を走らせたのが、午前9時40分。だんだん良くなるような予報に反して「国少の家」に着いた頃には、小雨が顔にあたった。何処まで行けるかの思いに歩き始めたのが、午前11時10分。圧雪状態の林道を、今日も歩ける喜びを分ち合いながらのつもりであったが、「山ノ神」のペースがあがらない。登山口発が午後1時、登り始めて10~20分程でトレースがなくなる。しかし、重たい雪だが締まっていて歩き難くはなかった。だんだんと良くなる空模様に吸い込まれるように、山頂に向かうのは、何の躊躇いもなかった。すぐ下山すれば良いものを、思わぬ絶景に1時間以上山頂に滞在し、午後4時半を軽く回っていた。そこまではまだ許せるとしても、過日「山ノ神」に誕生日プレゼントとして渡した小さなデジカメが面白くなったのかわからないが、「写らないよ!」と言っても、夕日、スキー場の照明、夜景などを撮り続けたために、「国少の家」に戻ったのは、真っ暗な午後7時を回ってしまっていた。「3/8 コラム(山つれづれより)」



 ■■■ コースタイム ■■■
高岡9:40=「立山国立少年の家」(10:50~11:10)=城前峠(11:40~45)長尾峠12:45=⑨の登山口12:55=③奥長尾山(13:30~35)=⑥(14:25~35)=大辻山頂上(15:25~16:45)=⑨の登山口17:35=長尾峠(17:45~50)=城前峠18:35=「立山国立少年の家」(19:05~15)=高岡18:00

 ■■ 同行者 ■■
       比佐恵