元   さ   ん   の   山   紀   行
高落場山 (1,122㍍)
<富山県城端町  平村> 平成17年02月08日



高落場山頂上からの展望




「元ちゃん」「高落場山に行こうか?」
「山ノ神」 「エ~ッ、こんな時期に何処から登るの?」
「元ちゃん」「五箇山トンネルの出入口が取付きで、春山スキーのコースなんだよ!」
「元ちゃん」「でも、沢山降った後だから、トレースは無いと思う。」前夜の我家の会話である。

・・・ そんな時、「シュンちゃん」からメールが入った。・・・

「シュンちゃん」「明日は何処に行かれるのですか?私は山スキーの練習にと思っています。」
「元ちゃん」 「我々は、高落場山へ行こうと思っています。」
「シュンちゃん」「そこは、スキーの練習場になりますか?」
「元ちゃん」 「春山スキーのコースです。」
「シュンちゃん」「では、私もそちらに行きます。」
「元ちゃん」 「何処まで行けるかわかりませんが・・・・」

 砺波ICで待ち合わせ、五箇山トンネル城端側の入口に車を止める。車をはるかに超える積雪である。シャッターがしてある構築物の横から取付いた。「シュンちゃん」は、真新しい山スキー、我々二人はカンジキである。


五箇山トンネル城端側の出入口 取付き(シュンちゃんはスキーで) 「シュンちゃん」が先行

 右手尾根の斜面を見ながら杉林の中を行く。スキーの後に付くからか、それともシュンちゃんの重さのお陰なのかわからないが、予想よりも沈まない。
 スキーには、もってこいの広い斜面を、東に進路を取りながら、これまた広い尾根を行く。
 718mの標高点は目印になるが、そこへは進まず唐木峠を目指す。  ヨタヨタ歩きだったシュンちゃんの滑りは次第に様になって来る。


現在地を確認! 下って唐木峠に着く かっこいい!「シュンちゃん」

 無雪期なら「若杉」から、唐木峠まで30分で来るのであるが、今日は五箇山トンネルから1時間半を要した。一週間降り続いた雪やトレースがない事を思えば、予想以上のペースである。唐木峠の標識は見えなかったが、確かにその雰囲気は残っていた。あとは、杉林を右に見て、高い所を辿って行けば迷う事はない。

ブナ林の中を行く 稜線まで、もう一息! 奥つくばね山との分岐付近

 唐木峠から15分程進んだ833m付近で休憩とした。「後、300mを切ったね。」と励ましながら先に進むが、雪が本格的に降り始め、また、急登場面から流石の「シュンちゃん」も、たまらずスキーをデボした。
 やがて、きれいなブナ林に達するが、928mの標高点が、東にずれている事に気がつく。(経度55分よりの所が、正解おような気がします。)
 1028m地点で11時25分となり、頂上へ連なる山並みを見て、「エッ~、まだあれだけ行くの?」の声も聞こえたが、もうここまで来れば、それこそ、もうチョットである。奥つくばね山との分岐からは、アップダウンもない。


もう少しで頂上だ! 4時間半で登頂!「万歳!」 3人で記念写真

 一歩一歩進んだ高落場山頂には、五箇山の山々が雲上に浮かび、何とも口には出しようのない幻想的な光景を見せてくれた。
 ちろん、山名板などの標識は雪下で、お山のてっぺんの雰囲気満々であった。

 「シュンちゃん」とは、高落場山に何となく縁があり、それも荒れる雪の時ばかりである。平成14年11月4日もその年としては、雪が早く、「若杉」では5cmくらいの積雪だったのに、山頂付近は1m超の積雪で、それも降ったばかりのフワフワの雪のため、ブッシュに悩まされた事を思い出す。山に入れば、年齢も性別も職業も忘れて、「山の話」に没頭する。


寒い!寒いと言いながら・・ 幻想的な一時

 それでも話は尽きず、高岡で「ハレルヤ」の幹部を誘って宴となってしまった。



■■■ コースタイム ■■■
高岡6:10=砺波IC(6:40~45)=五箇山トンネル出入口(7:15~45)=唐木峠(9:10~15)=928m10:45=奥つくばね山との分岐付近12:05=高落場山頂上(12:20~14:25)=スキーデボ地点15:05=唐木峠15:35=五箇山トンネル出入口(16:05~30)=高岡宴会会場18:00

■□■ 同行者 ■□■
       「黒部のシュンちゃん」、 比佐恵