元  さ  ん  の  山  紀  行
牛  岳 (987㍍)
<富山県砺波市 南砺市> 平成17年11月28日




落葉して、如何にも静かな登山道

 どうしても山に行きたかった。11/28の同窓会の日程を決めてから、一ヶ月は山歩きは出来ないだろうと、静脈瘤の手術を決断したようなものだったのだから、普通は、じ~っとしていなければならないはず・・・・。
 でも、何とか歩けるようになったし、トレーニングとして、チョットでも歩きたかったのである。
 二次会の事も考えると、こんな朝早くから、歩かなくてもいいのであるが、何としてもの気持ちが強い!
 「山ノ神」に、お茶だけを準備してもらったのであるが、不用意にも忘れてしまった。「ちょっと損したかな!」と思ったが、コンビニで菓子パンとお茶を買って先を急いだ。

 二本のストックを使いながら、滑らない・転ばない事を重点に、落ち葉の上をゆっくり確実に歩いた。落葉してしまった樹木間は見透しは良いのであるが、何か寂しさを感じる。これを「静かな山」と称するのかもしれないが・・・・・。
 六合目まで、40~45分程で到達出来れば良しと思っていただけに、2~3分程早く着いたようであった。その分を休憩時間にあて、のんびりと構えた。何の変哲のない風景にも、カメラのシャッターを切り続けたが、面白い物が撮れるわけがない。

牛岳頂上にて

 途中、何度も「ムラサキシキブ」の紫色の玉を撮ったのであるが、ピントが合わないからであろうか、それとも、シャッターぶれなのか、全くわからないままに、只、悪戯に時間だけが通り過ぎていった。
 今日はゆっくりとはいえ、80分のノルマと、後に同窓会が控えれいるだけに、のんびりとはいかなかった。 

 そして、予定通りの時間で山頂に着く事が出来た。展望は鉢伏山と砺波平野が薄っすらと見え、牛岳スキー場と御鷹山、後に回って、アンテナの立っている高峰から金剛堂山などが、かすかに見えたというくらいであった。
 山頂で一枚の登頂記念写真を撮ってから、思わず小佐波御前山の仲間達に携帯をかけてしまった。






「平成17年11月28日のコラム(山つれづれ・・から)」
11/28 夜中に降っていた雨に、どうなるのかと思っていたけれど、目が覚めると星が出ていた。後にその星が雲に隠されてしまったが、やっぱり行かなくてはならないと「牛岳」に向かった。午後の同窓会の関係から、午前10時半過ぎには、家に戻らなくてはならないので、午前5時半発は良い時間であった。
 重たい荷物を持ち上げたり、階段を降りる時に一抹の不安を感じるだけに、今日のトレーニングは、来月からの自分の山行を左右する試金石のようなものであった。「山ノ神」同行の牛岳登山の所要時間は、80分程だけに、それを目標に歩いたが、カメラを携行しながらも、おうよそ、その位の時間で登る事が出来た。下りは、二本のストックを使用しながら、滑らない事を重視した歩きになり、登り時間より少し短かったに過ぎなかった。
 来月からの仲間との山行に、少しは自信が付いたような気持ちでいるが、長い距離、また速さには、まだまだ迷惑を掛けそうである。しかし、一応のメドがつき、「あと一週間」が現実のものになりつつあるから胸がワクワクしている。

 「好山病友の会」の仲間達7名は、予定通り「小佐波御前山」を歩いたようであるが、今生津コースを、途中から、ワザワザ薮の中に入り3時間を要したそうである。「山ノ神談」
 そんな中、私は富山のカナルパークで、同窓会の楽しい一日を過ごした。それこそ非日常で、山の中から、街へ出て来た「熊」のようなものであったが、旧友達は、私を優しく迎えてくれた。いい気になって飲み続け、家に戻ったのが午前1時になってしまった。世の中は変わってしまって、最後まで女性達の方が多かった。




 ■■■コースタイム■■■
高岡5:40=林道登山口(6:35~45)=牛岳頂上(8:05~35)=林道登山口9:30=高岡10:30

 ■■■単独行■■■