No.257 (H.21.05.19)  でも、まだ生まれない。    


       娘の出産予定日が過ぎて、明日で一週間になる。
       緊急時に備えて、山ノ神の自主的禁酒が続いている。

       日中、もう我慢が出来ないから、「私に代われ・・・」
       と言った山ノ神、ストレスが大分たまっているのかもしれない。

       このところ、私だけが山に出掛けている負い目もあり、
       食事時に、「今日は私が飲まない。」 と言ったのであるが、

       娘と目が合ってかしらないが、「いい(否定) あんたが
       飲んで下さい。」 となってしまった。


       昨日も今日も朝が早く、その上、ちょっとであるが、
       お酒を相伴したところ、パソコンの前に座っても、

       思うように事が進まず、特別変化のない娘の姿を確認して、
       「今日もないね。」 と言って11時過ぎに休む事にした。

       午前0時を少し回った頃に、突然 「病院へ行く。」
       と娘に起こされた。そして、タクシーを呼んだと言う。

       急に起こされて、何が何だか分からなく、
       思わず 「お母さんは?」 と言ったら、
       「お母さん、飲んじゃったもん。」 の返事。
       「えぇ~」


       ほんのちょっと前、娘がいつもと変わりなく休んだので、
       もう今晩はないだろうとプシューと栓を抜いたのだそうだ。

       その後、俄に娘が産気付いたのだという。
       今まで我慢していたのが、水の泡であるが、
       怒っても仕方がないし、黙って送り出した。