元  ち  ゃ  ん  の  山  歩  き
猪 臥 山 (1,519㍍)
<岐阜県 古川町、清見村> 平成14年10月20日




   インターネットとは不思議なもので、4年前「奥三方山」で知り合った松任の中垣氏と山行機会を得た。「お山のてっぺん」に登りたい私と、コケ・山菜、また樹木の観察などの方に興味のある彼と少々の思いに違いはあるのだが、休日は殆ど山の中というのは同じようであった。あえてもう一つ違いを見い出すなら、彼の奥方は、山にあまり興味がないようであるが、こちらは、空きあらば何処までも付いて来るの違いであろうか!
 猪臥山(いのぶせやま)と、野伏山(のぶせやま)のよく似た響きで間違った事もあるが、どちらにしても、行った事も聞いた事もない「猪臥山」行きになった。
 松任から、わざわざ迎えに来てもらって、改めて高岡ICから五箇山に向かった。少々お天気が悪いが、我々には、さほど支障がない事は、周知の通りだと思う。、


車デボ地点から、すぐそこに山之神の社がある 「山ノ神」と山之神の社 山之神の社から猪臥山頂上へ

 天生峠に至る360号線の紅葉は、籾糠山の紅葉が終った頃に降りて来る。山歩きが苦手で、紅葉を見たいと言う人達に、私は360号線を勧めているが、下小鳥ダム周辺には、私自身出掛けた事がなかった。
 下小鳥ダム最上流部の舟原で、「清見」と「古川」への分岐の標識があったが、「古川」へのソウツイ谷沿いの林道入口には、全面通行止の大きな看板があった。しかし、小鳥峠へは、この林道を通らないと、元に戻って相当迂回しなければならず、ダメになった地点で考えればいいという気持で前に進んだ。しかし、それらしき工事現場は一つもなく、通って正解であった。そのためか行き返り合わせて出合った車は二台しかなかった。お天気も悪く生憎のガスの中であったが、“ 天生峠や360号線よりもいいぜ!” が皆の感想!


中垣氏と猪臥山頂上で 猪臥山の三角点 ガスの為、展望はさっぱりだった

 牧場が見えてくると、うっかりすると見逃してしまいそうな所に、「小鳥峠」がある。そして、この先猪臥林道を3.6㌔辿れば、頂上直下まで行くらしい。 少し、歩かなければと思っていたのだが、初めての所のガスの中では、もうチョット上がろうかの、もう少しが、とんでもない所まで上がってしまったような 感じになってしまった。
 車が待機出来るような広まった所で止めたのだが、何と同乗させてもらっていた中垣氏の後部のタイヤがパンクしてしまったのである。そのタイヤの交換に少々時間を費やし、準備をして颯爽と歩き始めて5分もしないうちに、山之神の杜の駐車場に着いてしまった。
 階段を登り「山之神の杜」で思わず「山ノ神」の写真を撮る。三角点のある頂上までは、僅か3分程である。ネマガリダケを刈り上げた狭い頂上に、展望も悪いとなれば、長居もせずサッサと降りてしまった。


猪臥林道の紅葉Ⅰ 猪臥林道の紅葉Ⅱ

 猪臥林道を、またソウツイ谷沿いの林道を、山ブドウがないか、コケがないかと、チョット行っては止まり、ないと言ってはまた進む中垣氏に、こんな山の楽しみ方もあるのかと思いながら、私は紅葉を楽しむ時間に当てる事が出来た。
 帰路の天生峠付近は、小雨模様ながら多くの紅葉狩りの観光客で賑わっていた。




 ■■■ コースタイム ■■■
高岡6:30=五箇山IC7:00=天生峠7:40=天生集落=小鳥ダム=清見・古川の分岐8:25=猪臥林道分岐8:42=車デボ・パンク(8:55~9:28)=山ノ神神社9:30=間違えて戻る9:35=山ノ神神社9:40=猪臥山頂上(9:45~10:15)=車デボ地点(10:20~25)=小鳥峠11:10=天生集落12:55=天生峠(13:15~55)高岡=16:35

 ■■ 同行者 ■■
     中垣(松任) ・ 比佐恵